4時間待ってようやく購入「最高の贅沢です」

ふだんから上野御徒町エリアによく行くというくろもんさんだが、これほどの行列を見かけることはなかったという。

「これほどの行列は毎年ある上野松坂屋うまいもの物産展くらいで、去年も行列が長かったのですが、今年は倍以上ありました」

午前8時前からこれほどの人が集まるだけでも、その人気ぶりがうかがえる。

松坂屋上野店も事前に整理券配布について詳細な案内を公開しており、待機できる人数を「1組2名まで」とするほか、整理券の転売やコピーなどの偽造を禁止すると注意喚起している。

同店がそこまで厳重な混雑対策を取るのも無理はない。

551HORAIは関西では駅や百貨店などでおなじみの存在だが、店舗があるのは大阪府を中心に、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀の6府県。関東には常設店舗が一つもない。

そのため、東京での百貨店催事はファンにとって数少ない「できたて」を買えるチャンスなのである。実際に551を購入して食した、くろもんさんは、「最高の贅沢だ」と喜ぶ。

「約4時間後に購入できましたが、やはり作りたての豚まんは皮が甘くて餡がとろけて非常に美味しいです! ボリュームがありながら1個250円と安いのもめっちゃ嬉しいです。一年に一度、551蓬莱の作りたての豚まんを上野で食べられるのが最高の贅沢です」

4時間待ってでも食べたい――。

そこまで551HORAIの豚まんが支持される理由の一つが、「できたて」への徹底したこだわりだ。

松坂屋上野店に出店された「551HORAI」の調理工程(写真/くろもんさん提供)
松坂屋上野店に出店された「551HORAI」の調理工程(写真/くろもんさん提供)

同社によると、豚まんは各店舗で一つひとつ手作業で皮に具を包み、店内で蒸し上げている。全国の百貨店で行う催事でも、現地で実演販売するスタイルを取る。

そして、この製法へのこだわりこそが、「これほど人気なら東京に店を出せばいいのに」という素朴な疑問への答えでもある。