「グラビアに興味ありますか?」

そんなことをしながらも、ちゃんと労働してお金を得なければという考えはずっとありました。

同じように苦しい生活を送っている同期の中にはバイトをしてる子もおり、私もバイトを探し始め、たまたま見つけたのが日払いのウエディングドレスモデルのお仕事。

ここで私の人生が大きく変わります。

日払いという理由で行っただけで、特に何も準備していませんでした。

行ってみると現役のバレリーナさんや恐らくモデルの方など、とにかく細い人がいっぱいいて恐縮したのを覚えています。

当時は今より9キロぐらい太っていたので、ドレスの着付けの先生に「ちょっと…後ろの紐が閉まらないんですけど〜、何キロですか?」とスーパー嫌味を言われました。

最近、ピーチジョン様のモデルなどをさせていただいてようやく気付きましたが、それはそうすぎる。モデルをやるには太すぎた。

今よりも少しふくよかな印象の、当時の風吹さん 写真/本人提供
今よりも少しふくよかな印象の、当時の風吹さん 写真/本人提供

嫌な思いをしながらとにかく仕事を終え、お給料が入った茶封筒を渡していただいた若い男性から「少し時間ありますか?」と言われ奥の部屋に通されました。

「率直にグラビアに興味ありますか?」と聞かれました。

全然なかったです興味。アプリで食事を食べたり、バイトをしながらも教官になりたくて航空業界に入ったし、この世界で働き尽くして死にたいとまで思っていました。

でも、今はとにかくお金がなくて、そんな私にピンポイントで仕事を提案してくれてるのが嬉しくて、なおかつ当時は「おっぱいでかいの得やな〜」と思っていたので、気付かないうちに「無いことはないです」と言っていました。

そして、「地元で飲食店のバイトをしてたときに、お客さんに小池栄子さんに似てるってよく言われてました」と、グラビアやってやらんこともないですよと自分の発言を補完してました。

それを言った瞬間、その男性の目が輝きを増したことを鮮明に覚えています。

そこからは目にも止まらぬ速さでもっと詳しい担当者に繋げますと言われ、グラビアアイドル風吹ケイとして初めて会った担当者が今のマネージャーです。

写真/峠雄三
写真/峠雄三

そこからありがたいことに本当にトントン拍子にDVDを撮影し、ほぼ全てのグラビア誌に載せていただきました。CAとして飛んだステイ先のコンビニでもちらほら私の表紙が見つかりはじめ、同期や先輩から「すごいやん!」と褒められていい気分になっていました。

ですが人生そんなうまくいくわけもありません。