なぜ自由研究は「必須」より「任意」が多い? 考えられる3つの要因
自由研究が「全員必須」ではなく、任意の宿題として扱われるケースが多い背景には何があるのか。学研教育総合研究所の田村尚志副所長に話を聞いた。
「あくまでも個人の考えになりますが、背景にはいくつか要因があると思います。一つは、教員の働き方改革です。教員が自由研究を評価しようとすると、少なからず苦労を伴います。
子どもたちから、どの分野のどんな内容の自由研究が提出されるかは、まったく分かりません。例えば昆虫に詳しい先生がいたとして、児童が歴史に関する研究をしてくることもあります。
そして、それがクラスの人数分は来るわけですから、評価する教員側からすれば本当に大変な話です。自由研究の評価が、教員の業務過多につながっていた可能性はあります」(田村尚志副所長、以下同)
さらに、家庭の長期休みの過ごし方の変化や、学校教育の中で探究的な学びが重視されるようになったことも背景にあるのではないかと指摘する。
「長期の休みのお子さんの過ごし方についても、昔であれば、保護者のどなたかが家庭にいて、自由研究の相談に乗るというケースもあったかと思います。ですが、そうした家庭の状況も変わってきたのではないでしょうか。
また、学習指導要領の改訂を受け、学校の授業の中に探究的な学びや自由研究的な要素も入ってきていることが、背景の一つにあるのではないかと思います。こうしたことも、宿題としての自由研究の減少につながっているのではないかと考えています」
では、子どもが自由研究に取り組むにあたり、親はどうサポートするのがいいのか。そもそもサポートすることはよいことなのか。
副所長は「自由研究に大人のサポートは必要です」とした上で、次のように話す。
「子どもが全く新しいことにチャレンジしようとしてるわけですから、それに対して何らかのサポートは絶対に必要です。もちろん、『お父さんが工作を全部作っちゃった』というのは問題かと思います。
ただ、親が一切手伝ってはいけないということではなく、どういう関わりをしたかをある程度明らかにした上で、サポートしてあげることが必要です」













