「ハニトラ、売名、嘘つきなどの誹謗中傷も相次ぎました」

この日は傍聴券を求め、35席の傍聴席に対して約250人が東京地裁に集まった。斉藤被告は黒いスーツに白いシャツ、紺色のネクタイ姿で出廷した。

起訴状などによると、斉藤被告は2024年7月30日午前、東京都新宿区内に停車していたロケバスの車内で、番組で共演した女性Aさん(当時20代)にキスをしたり、口腔性交をさせたりするなど、計3回にわたって性的な行為に及んだとされる。斉藤被告とAさんは、この日が初対面だった。

傍聴券を求め並ぶ人々(撮影/集英社オンライン)
傍聴券を求め並ぶ人々(撮影/集英社オンライン)
すべての画像を見る

斉藤被告は性的な行為自体は認める一方、Aさんの同意があったと主張し、起訴内容を否認している。公判では、Aさんが性的な行為に同意していないとの認識が斉藤被告にあったかどうかが主な争点となった。

公判にはAさんも出廷し、冒頭で意見陳述を行なった。傍聴席から姿が見えないよう衝立てが設けられるなか、声を震わせ、ときおり言葉を詰まらせながら意見を述べた。

「私にとって、この事件は過去の出来事ではなく、今も日常を壊し続けています。事件後にPTSDを発症し、いつ社会復帰できるのかもわかりません。報道後は私を特定しようとする動きが始まり、『ハニトラ』『売名』『嘘つき』などの誹謗中傷も相次ぎました。私の苦しみが存在したことを認めてほしいです。絶対に許すことはできません」

斉藤被告はうつむいたまま、微動だにせず聞いていた。