「海の中まで追いかけてきた」客足減でも残るナンパと迷惑行為

一方、別の海の家で働く地元出身の女性・アズサさん(仮名・25)も、人の少なさを感じつつも、客を呼び込むための営業が一部で過熱しているとみる。

「コロナが明けたばかりの年は、平日でも歩けないくらい人がいて、各店舗のレジにもお客さんがずらっと並んでいました。今年はセミの鳴き声も全然聞こえません。

客が減ったせいか、一部の海の家では、ナンパ目的のグループをターゲットに、テキーラなどのショットやシャンパンで単価を上げている店も珍しくないです。40〜50代くらいの男性客が若いモデルのような女性たちを呼んでキャバクラみたいになっていたり、無理をして飲みすぎて潰れているヤリラフィーみたいな若い男の子はよく見かけます」

閑散とする海の家
閑散とする海の家

酒や出会いを目的とした男女の姿が見られる一方で、かつての江の島と比べると、周辺の治安や夜の雰囲気は大きく変化しているという。

前出の地元住民・テルさん(仮名・50)は、近年の変化を次のように説明する。

「昔は江の島といえば、チャラいとか、柄が悪いというイメージが強かったと思います。以前はこの辺りでしょっちゅうケンカが起きていましたが、3、4年ほど前から警備員が巡回するようになりました。

僕が学生だった20年くらい前は、夜中まで営業している大きな店もあり、深夜でも人がたくさんいました。今は夜21時には完全に営業を終えなければなりません。昔を知っている人からすると、雰囲気はだいぶ変わったと思います」

鎌倉市・藤沢市・神奈川県警察による垂れ幕
鎌倉市・藤沢市・神奈川県警察による垂れ幕

治安は改善傾向にあるものの、海水浴客が迷惑行為に遭うケースは今もあるようだ。子どもの頃から年に2〜3回、江の島に通っているという、神奈川県在住のミナさん(仮名・24)とサクラさん(仮名・22)姉妹に、ビーチでのすごし方を聞いた。

「海の家は高いので利用せず、砂浜でのんびりすごして、帰りに電車で移動して飲みに行くことが多いです。毎年ナンパはめっちゃ多くて、しつこくずっとついてくる人もいます。なかには、お酒を持ったまま海の中まで追いかけてきた若い男性もいました」

ビーチを満喫していたミナさん
ビーチを満喫していたミナさん
サクラさん
サクラさん