「評判を下げるようなことに関して学校はセンシティブになっています」
大人でも日々の電車通勤は大きなストレスだが、そもそも電車で通学するストレスが小学生の行動に影響している可能性はないのだろうか。
「通学は子どもにとってそこまで大きなストレスではないと思います。ただ、入学して少し電車通学に慣れてきたときに、迷惑をかけてしまうようなことはあります。
学校ではない場所で、先生も親もいないという状況で、お友達との世界しか見えなくなってしまい、周りに配慮ができなくなる子も中にはいます。全ての児童というわけではありませんが」
同担当者は、小学生であっても「社会人」として最低限のマナーは教えていく必要があると話す。
「『あなたたちは子どもだから許されるということはない』ということは学校でも伝えていると思います。中には、『あなたたちは子ども料金で利用しているからこそ、大人の人が来たら席を替わるくらいのことは当たり前にしましょう』といったことを指導している学校もあると聞きます。
教師や親の目がない場所で自分を律するというのは、子どもにとってはなかなか難しいですから、少し強めに意識をさせるというようなことはあるかもしれません」
こうしたマナーは、私立小学校への入学前から子どもたちに指導されている。小学校受験においても「公共の場でのマナーに関する指導は必須」だと話すのは、幼児教室の運営などを行う一般社団法人小学校受験協会の担当者だ。
「小学校受験では(子どもの協調性や社会性などを評価する)『行動観察』という試験があり、受験対策の中でも『社会の場ではこういうことはしてはいけない』『こういうことは守らなければいけない』といった指導を行います。おそらくどこの教室でもやっているのではないでしょうか」
背景には、学校側のリスクマネジメントがある。
「評判を下げるようなことに関して学校はセンシティブになっています。それだけではなく、子どもたちが(不快に思った)周りの大人から危害を受けてしまうリスクもあります。マナーに関する指導は、そうしたリスクを減らすための大事な要素です」













