「自分がやれることを、なぜ他の人は先を読んで動けないのか』と周囲に不満

職場での男性の勤務態度はどうだったのか。

「約10年間ここで働き続けていましたが、社内での勤務態度は極めて真面目そのもので、給料の前借りなどを頼んでくることもありませんでした。

現場の管理や段取りを任せていましたが、身内とはいえ彼は公私を完全に分けていたため、業務中は私にも常に敬語で接しており、周囲も兄弟だと気づかないほどビジネスライクな関係性でした。

会社の飲み会や社員旅行など、業務外の付き合いには一切参加せず、定時になればすぐに帰る。ただし、仕事への責任感が強いあまりか、『自分がやれることを、なぜ他の人はできないのか』と周囲に不満を抱きやすい面もありました。

『真面目に行動しない人』『曲がったこと』を極端に嫌う性格で、中学時代には卓球部でふざけている同級生に激高し、手を出してしまったこともあったそうです」

事故現場。男性の車が衝突した電柱(撮影/集英社オンライン)
事故現場。男性の車が衝突した電柱(撮影/集英社オンライン)

仕事を続ける中で、性格にも変化が見られたという。

「最初はあまり協調性がないタイプでしたが、この4、5年で多少は周りに合わせるようになり、変化は見られました。根本的にはすごく優しい男でした。結婚の話や彼女についての相談は、私には一切ありませんでした。

もう10年ほど前に、『早くお義兄さんって呼ばれたいな』と弟に冗談めかして言ったことはありましたが、当時は交際相手もおらず、それ以降、女性の話はまったく出ませんでした。周りの従業員も聞いていないはずです」