実は間違い言葉①「お名前を頂戴できますか」
丁寧に話しているようで実は誤用表現の代表格といえるのが、名前を聞く際によく使われる「お名前を頂戴できますか」や「お名前をいただけますか」という表現です。
「頂戴する」「いただく」は「もらう」の謙譲語です。「お名前を頂戴する(いただく)」という表現は、フランクに言い換えると「名前をもらえる?」という意味なのです。名前は聞くもので、もらうものではありません。これは明らかな誤用です。
では、適切なのはどのような表現でしょうか。ここでは、一般的に使われる「聞く場合」と「書いていただく場合」の2パターンを説明します。
●お名前を聞く場合
聞くのは自分側なので、ここでは謙譲語の「伺う」「お聞きする」を使います。「お名前を伺ってもよろしいでしょうか」「お名前をお聞かせ願えますか」などの表現が適切です。
●書いていただく場合
書くのは相手側なので、謙譲語の「お(ご)~いただく」を使います。「お名前をご記入いただけますか」などが適切な表現ですね。
実は間違い言葉②「○○社長様」
役職名に「様」をつけるのは、敬称が重なる二重敬語です。正しくは、肩書→名前→様の順番です。なお、名前の後に肩書を入れる場合は「○○社長」と肩書のみで結構です。
シーン別の肩書についても確認しましょう。社外の場合、フォーマルな紹介シーンでは、正式な社名→正式な肩書→名前→様(例:○○株式会社 代表取締役 ○○ ○○様)と紹介します。正式な肩書とは、一般的には名刺に記載されている内容です。
その際、「様」か「殿」で迷う方もいるでしょう。「殿」は目上から目下にしか使えません。社外に対しては失礼にあたるので「様」を使います。「殿」が使われるのは、社内の辞令など、明らかに目上から目下の際などです。また、個人宛でなく、会社や部署あての場合は、敬称に「御中」を使用します。
なお、ときどき、社内にも「様」を使う方がいますが、社内に「様」は使いません「部長の○○さん」「○○部長」などが適切です。また、社外に社内の方を紹介する際は「社長の○○」などと肩書→名前呼び捨てで紹介しましょう。













