「“立ち回りのうまい陰キャ”みたいな印象です」
鈴木容疑者はかつて札幌市の中学校を卒業した。彼について、かつての同級生がその印象を話した。
「卒業して会ってなかったのですが、テレビで顔を見て『こんなやついたな』って思い出しました。中学時代、彼は勉強はできた方だと思います。市内でもトップクラスの公立高に届かない人が行く私立高校に行っていたって記憶がありますから。
学校でキレて暴れたりケンカしていた記憶はないですね。おとなしいんですけど、ちょっと変わってるタイプで、“立ち回りのうまい陰キャ”みたいな印象です。
当時は動物を可愛がってるってイメージはなくて、何のためかまではわかりませんが、『あいつ、虫を殺すんよ』みたいな話を聞いていました。しょーもないことするやつだなって思った記憶がありますね」(元同級生)
“虫を殺すイメージ”を残した鈴木容疑者は、2018年に念願の飼育員となった後は動物愛を周辺に印象づけている。レッサーパンダを担当していた6年前には園のブログで、双子が生まれたことを報告しながら、
〈これから元気に動き回る仔(こ)の様子を静かに見守っていくのがとても楽しみです。〉
と親のような愛情を見せている。
5年前には担当するマヌルネコが自分を信頼していることを実感したと書きながら、
〈飼育員というのは担当動物にとってどういう存在であるべきなのか。(中略)飼育員になった時から変わらない私個人の回答は、「たとえ嫌いな人間という種の中でも、最も信頼される存在でなくてはならない」です。〉
とも記していた。
飼育する動物からの信頼を得る道を模索していた青年が、なぜ伴侶に選んだ妻の遺体を焼いて消してしまおうなどと考えたのか。
旭山動物園では1994年にはゴリラなどが寄⽣⾍のエキノコックスが原因で死に、感染経路がわからなかったため閉園に追い込まれたことがある。しかし、その危機を克服し全国で屈指の人気動物園になった。関係者はその歴史を挙げながら、「捜査で彼の供述は嘘だとなって、何事もなかったようにならないだろうか」と切実な希望を口にしていた。
だが遺体の一部が見つかり、おぞましい供述は事実となってしまった。再び危機を克服するためにも早期の全容解明が求められる。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













