バツ3は「人生の誇り」「もはや勲章」

約15年にわたる4度の結婚と3度の離婚について、えりなさんは吹っ切れた様子でこう振り返る。

「10代から20代のころは正直、男を見る目なんて全然なかったと思います。理解力や学習スピードも人より遅いほうなので、同じことを何度も経験して、30代に入ってようやく気付けたんです。『刺激的な恋愛よりも、安定して平凡な日々こそが本当の幸せなんだ』って。それを教えてくれたのが、今の旦那さんですね」

18歳から28歳までの10年間で経験した3度の結婚。それぞれにどんな学びがあったのか。

「1回目は、結婚への理想がとにかく高すぎた。『若くして結婚して子どもを産みたい』って気持ちが強すぎて、現実とのギャップにがっかりしてしまった。

2回目は“デキ婚”でしたが、ちゃんと順序を踏むって大切なんだなって学びましたね。しっかりお付き合いして、結納して、入籍する。その過程には意味があるんだって。順番が違うと、どこか曖昧になってしまう部分はあったと思います。

3回目は、顔だけじゃなくて、中身をちゃんと見ないと後悔するよってことかな(笑)」

そんな3度の結婚と離婚を経て、えりなさん自身も“結婚観”に変化があったという。

「結婚はかつては“理想”、今は“現実”ですね。『どうしたら幸せな人生を歩めるか』って考えたとき、まず現実をしっかり受け入れなきゃいけないって思いました。

結婚って、一人で頑張るものじゃない。自分も相手も受け入れたうえで、家族として一つのものを作り上げていくことが結婚なのに、若いころはそれを知らず、一人で理想を叶えようとしていました」

バツ3という肩書きに対し、心無い言葉を投げかけられることもある。しかし、えりなさんは「何とも思ってないです」とあっけらかんと言い切る。

「今は多様性の時代で、結婚するも、しないも選べる。結婚しなきゃいけないって風習もなくなってきて、結婚しない人生も十分幸せだと認められる世の中ですよね。それでもこの15年間で『私と結婚したい』と言ってくれた男性が4人もいたんですよ。

それって自分の人生の誇りだし、もはや勲章でしょ。バツ3は武器だと思ってます。隠す必要もない。だって離婚経験は結婚しないとできないですからね!(笑)」

波乱続きだった20代を経て、4度目の結婚でついにたどり着いた理想の家庭。「今が一番幸せ」と語る彼女の表情は、かつての刺激を求めていたころと違い、とても穏やかなものだった。

バツ3は「自分の人生の誇りであり勲章」と語るえりなさん
バツ3は「自分の人生の誇りであり勲章」と語るえりなさん
昨年、35歳で4度目の結婚を果たしたえりなさん
昨年、35歳で4度目の結婚を果たしたえりなさん
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取材・文/集英社オンライン編集部特集班