有名デパートでは昨年の外国人の売上は前年比で90%急増

韓国観光公社などによれば2025年に韓国を訪問した中国人観光客は548万人で前年より約16%増えたが、さらに今年1月の中国人観光客は昨年同月比で2割以上増えた。

春節期間中はこのペースを上回り、前年の1.5倍強の25万人が訪韓すると韓国政府は推計し、「特に今年は中国政府による“限日令(日本行きを制限する命令)”によって富裕層が来るとみられる」と韓国の経済メディアは期待している。

昨年11月、外国人観光客でにぎわうソウルの明洞 (撮影/集英社オンライン)
昨年11月、外国人観光客でにぎわうソウルの明洞 (撮影/集英社オンライン)

実際、韓国へ向かう旅行者の所得層が上がる可能性はある。北京の旅行業者は「中国人はもともとお金を持っている人から順に海外旅行先は欧米、日本、韓国や東南アジアが好まれる傾向がありました。米国と欧州、日本は海外旅行できる人の中でも少しランクが上という感じです」と話す。

最近は円安で日本行きのハードルはかなり下がったようだが、もともと日本に来ていた高所得層が行き先を代えた先が韓国なので、受け入れる方としてはインバウンド効果に期待が高まる。

「2024年に韓国に来た中国人観光客1人当たりの消費額は1622ドル(約24万8000円)で、訪韓旅行客の平均の1332ドルを上回っているので上客です。今年の春節期間中に中国人が落とす総額は3億3000万ドルに達するとの試算もあります」と韓国メディア記者

韓国メディアの報道では、有名デパート「新世界百貨店」の昨年の外国人の売上は前年比で90%急増し6000億ウォン(約635億円)超と過去最高を記録した。

今年1月も外国人売上が900億ウォンを突破し月別基準で過去最高の売上となった。中国人観光客の韓国行きの目的は「観光よりショッピング」とも言われるため、春節客の多くもブランド品に向かいそうだ。