立憲落選者の頭をよぎる「ケチ」なあの人の人件費抑制

活動資金や職員の人件費カットを断行した先に待つのは、党のさらなる先細りという悪循環だ。

立憲出身の落選者は、かつて党の財政状況が厳しくなった時期を振り返り、こう語る。

「そもそも今回の惨敗も、人材育成のための経費を制限したり、落選者をなかなか総支部長に選任せず活動資金を与えなかったりして、人材に投資してこなかったツケが回ってきていると思う。選挙を戦う候補者も、職員も限界を感じていた。そのことの責任があるのは、主に岡田克也氏だ」

岡田克也氏(写真/本人SNSより)
岡田克也氏(写真/本人SNSより)

岡田氏は永田町ではよく言えば「倹約家」、悪く言えば「ケチ」として知られる。一時期、岡田事務所が議員会館での記者との懇談の場に200mlのペットボトルを用意しただけで「あの岡田さんが、わざわざペットボトルを用意してくれるとは」と記者から“感動”の声が上がったほどだ。

岡田氏は幹事長時代などに、党運営でもこうした倹約ぶりを発揮。

当時落選中だった立憲の元職からは「総支部長にしてくれれば活動資金を得られるのに、なかなか選任してもらえない。これじゃあ自民現職との差は広がるばかり」とぼやく声があがっていた。

岡田氏は今回の衆院選で落選したとはいえ、当時よりはるかに厳しい台所事情に置かれた今、中道の現執行部も「岡田氏並みかそれ以上」の経費カットを強いられれば党の先細りは避けられなさそうだ。

中道の新代表の小川淳也氏(写真/本人SNSより)
中道の新代表の小川淳也氏(写真/本人SNSより)
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「責任ある積極財政」を掲げる高市首相率いる自民党は、今回の大勝で政党交付金を増やす見込みだ。対する中道は「緊縮財政」を強いられながら、どこまで党を立て直せるだろうか。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班