「中道と銘打ってはみたものの、中身はバラバラ」
「中道と銘打ってはみたものの、中身はバラバラ。内政の小事では一致できても、外交・安保や憲法、基地問題といったイデオロギーが絡む国家の根幹では、融合への道筋さえ見えない。こんな体質で、強大な高市自民と対峙できるのか」
内部からも、そんな諦念にも似た声が漏れる。
国民民主党の玉木雄一郎代表は、今回の選挙結果を冷徹にこう総括した。
「旧民主党政権の幹部や閣僚経験者が軒並み議席を失った。これで、本当の意味で『民主党時代』の呪縛が解け、一つの区切りを迎えたのだと思う」
小沢一郎、安住淳、玄葉光一郎、岡田克也、海江田万里、枝野幸男……。民主党政権で中枢を担い、下野後も野党共闘の象徴として君臨し続けてきたベテランたちが、一斉に「強制退場」させられた。
本来であれば、ここで一気に世代交代が進むはずだが、その受け皿となるべき期待の若手や中堅までもが落選の波に飲み込まれた。100人以上の落選者を出し、組織としての再生能力さえ疑われる状況にある。
早くも離党を表明した者も
中道の落選者の中には、早くも離党を表明したものもいれば、玉木氏のもとへ合流を打診する電話をかける者が後を絶たないという。
今後の野党は、小川淳也氏(香川1区)と玉木雄一郎氏(香川2区)という、奇しくも同郷の「香川コンビ」が手を取り合い、灰の中から再生の道を探るのか。それとも、圧倒的な物量と政治技術を持つ高市自民の波に呑み込まれ、さらなる分裂へと向かうのか。
安倍政権時代を凌駕するような、苛烈な「一強多弱」の政治。世代交代を余儀なくされた野党が、どのようにしてこの巨大な権力と対峙していくのか。その過程と結果を見極めるまで、今回の総選挙が持つ歴史的な意味は確定しないだろう。
2月18日。招集される国会を舞台に、「決戦の150日間」が幕を開ける。
取材・文/今野忍













