日本の仏教勢力の結集。中道がその役割を果たせるかどうか

かつて仏陀が説いた「中道」は、単なる中間地点ではなかったはずだ。それは、対立を超えて高みへと至る、智慧の道であった。

今の日本の政治に必要なのは、まさにその意味での「真ん中」なのだろう。

日本の仏教勢力の結集。中道がその役割を果たせるかどうか、私たちは、冷静に、そして温かく見守る必要がある。

今回の衆院選で露呈したのは、急造された「中道」という看板の脆さと、現場の熱量との温度差である。公明党の支持母体がどれほど献身的に動こうとも、理念なき野合と見なされれば、有権者の心は離れていく。

高市政権という強力な保守の対抗軸として機能するためには、単なる議席の融通を超えた、魂の通った旗印が必要だ。捏造疑惑に憤るエネルギーがあるならば、それを「真の中道」を構築する力へと転換すべきである。

混沌とする政局の中で、彼らが自己の存在証明をいかに果たすのか。その真価が問われるのは、まさにこれからだ。

文/小倉健一