丸川氏を猛追する中道・松尾明弘氏「どっちが無駄で、どっちが自分勝手なんだと」

そんな丸川氏と戦うのは、中道改革連合の松尾明弘前衆院議員(51)である。共同通信の序盤情勢調査によると、東京7区では、丸川氏を、松尾氏が激しく追う展開とされる。

結党直後の中道は、党名が浸透してないことなどから勢いを欠き、苦戦が伝えられている。公示前から議席を減らす可能性を指摘する報道も出ている。

集英社オンラインの記者は、1月29日午後に、麻布十番駅近くで行われた松尾氏の街頭演説も取材。松尾氏は高市政権の「大義なき解散」を厳しく批判した。

中道改革連合の松尾明弘氏(撮影/集英社オンライン)
中道改革連合の松尾明弘氏(撮影/集英社オンライン)

「自民党も維新も『衆議院の定数を削減しよう』と言い出しました。(中略)それによって削減できる歳費の額って大体年間34億円ぐらいなんですね。今回、1回の選挙で数百億円ですから、実に27年分ぐらい、この歳費削減(分)のお金を選挙で使ったわけですよ。前の選挙から1年3か月しか経っていないのに。どっちが無駄で、どっちが自分勝手なんだと」

そんな松尾氏は、立憲民主党の出身だが、演説会には公明党の港区議も参加し、「東京7区では松尾明弘候補を全面的に応援させていただいております」と力説。政治とカネの問題に取り組めるのは、「クリーンな政党である中道改革連合」とアピールしていた。

中道改革連合(写真/野田佳彦氏SNSより)
中道改革連合(写真/野田佳彦氏SNSより)

演説会終了後、集英社オンラインの記者は松尾氏に話を聞いた。

――丸川氏に一歩リードされていると報じられたが?

「みんな、やれることを全力でやってくれていますよ。今のところ順調です」

――自民党では、裏金議員も多数公認された。

「私の相手がどうこうと言うよりも、そういう問題を一つ一つ解決できない、決着をつけることができない自民党の政治そのものの象徴的な問題だと私は思っています。一度裏金で処分されたのに、すぐに公認を出す。そうやって問題をだんだんとうやむやにしていく。そういうやり方は絶対良くないし、おかしいですよ。私はそういう政治を終わらせたいと思っています」

1月27日、自民党の聖地・秋葉原で演説をする吉村共同代表(左)、高市首相(中央)、藤田共同代表(右)(撮影/集英社オンライン)
1月27日、自民党の聖地・秋葉原で演説をする吉村共同代表(左)、高市首相(中央)、藤田共同代表(右)(撮影/集英社オンライン)
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――公明党と立民は安全保障など、立場が違った面がある。本当に、まとまっていけるのか?

「多様性に寛容でセーフティネットが充実した社会を作り、イノベーションが生み出せる社会をつくる、という私の目標を、新党の中でも実現していけると判断し、入党した。もし党の中で意見が割れたり、私と意見が異なったりしたら、まずは反対側の言い分を聞いてしっかりと議論を進めていきたい」

東京7区では、ほかに日本維新の会・渡辺泰之氏(53)、国民民主党・入江伸子氏(63)、参政党・石川友梨香氏(29)、チームみらい・峰島侑也氏(35)が出馬している。

2月8日の投開票日まであと10日を切ったとはいえ、選挙戦はまだ序盤。高市人気にあやかった自民党が勝利するのか。それとも、野党の巻き返しはあるのか、最後まで目が離せない。

取材・文/河野嘉誠 集英社オンライン編集部ニュース班