「お近くの乗務員やパーサー、警備員までお知らせください」

では実際に新幹線で荷物トラブルが起きた場合にはどうすればいいのか。JR東海の担当者は次のように話した。

「『特大荷物スペース』または『特大荷物コーナー』に持ち主不明の荷物が置いてあった場合は、荷物にお手を触れることなく、お近くの乗務員やパーサー、警備員までお知らせいただくようお願いしております。

また、列車が駅を出発した後とはなりますが、乗務員が車内を巡回し、置き場の整理や持ち主の確認等を実施しております。車内にてお気付きの点やお困りのことがございましたら、大変お手数をおかけいたしますが乗務員やパーサー、警備員へお申し出いただきますと幸いでございます」

同社では新幹線への荷物の持ち込みルールについて、さまざまな方法で周知を図っているという。

写真はイメージです(PhotoAC)
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「駅の切符売り場の床面ステッカーや駅構内のポスターにて特大荷物のルールを周知し、荷物サイズ測定台を改札口等に設置し、荷物の大きさの確認をお願いしております。

車内においても『特大荷物スペース』についてお客様にわかりやすくお示しするとともに、その場所が特大荷物の持ち込みを希望されるお客様のための、予約が必要なスペースであることを明確にするため、車内床面に案内を標記しております。

QRコードで5言語対応の案内サイトへ誘導し、特大荷物スペースが予約者専用であることを放送(2か国語)でもご案内しております」

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
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さらにこれ以外でも、公式サイトやインバウンド客向けのサイト、成田空港やJR東日本主要駅、旅行会社カウンターで案内を実施しているという。

今後さらに周知が徹底され、多くの人が新幹線を快適に利用できるようになることを祈るばかりだ。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班