3辺の合計が160センチを超える「特大荷物」は予約が必要

ここで改めて、新幹線の荷物持ち込みルールについて確認したい。JR東海では、「東海道・山陽・九州・西九州新幹線への特大荷物のお持ち込みについて」と題してサイト内で次のように説明している。

まず、3辺の合計が160センチを超える荷物を「特大荷物」と定義し、持ち込む場合には「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」の予約が必要となる(事前予約をしないと1000円の持ち込み手数料が生じる)。3辺の合計が160センチ以下の場合は予約不要、250センチを超えるものは持ち込み自体が不可となっている。

新幹線の「特大荷物スペース」(写真/PhotoAC)
新幹線の「特大荷物スペース」(写真/PhotoAC)

また、スポーツ用品(折り畳み式自転車等)・楽器・車いす・ベビーカー等は、そのサイズにかかわらず事前の予約なしで持ち込めるが、これらを「特大荷物スペース」に置きたい場合は、事前予約が必要だという。

これらの荷物は必ずしも1人分の荷物が1席分のスペースで収まるとは限らない。過去に記者が新幹線に乗車した際に、「特大荷物スペース」をめぐり、ロードバイクを持ち込んだ乗客と、スーツケースを持ち込んだ乗客同士(いずれも日本人)でもめているのを目撃したことがある。

JR東海のサイトには「『特大荷物スペースつき座席』(最後部座席)をご予約の方で共用いただくこととなります。ゆずり合っての荷物収納をお願いいたします」とあるが、日本人同士であってもトラブルに発展するケースが少なくない。

写真はイメージです(写真/PhotoAC)
写真はイメージです(写真/PhotoAC)