2014年に6400万円のローンを組み……
登記簿謄本によると、松原容疑者は2014年に6400万円のローンを組み、台東区にある183平米の一軒家を購入している。松原容疑者が6割、残りの4割は松原容疑者の妻の名前が所有権者として記されている。
ローンはまだ返済が終わっていないものの、近隣住民からの評判もよく、社会的地位がある松原容疑者がなぜ収賄事件などを起こしたのか。社会部記者はこう解説する。
「松原容疑者は国立大学病院の医師であることから、収賄罪の対象となります。今回の逮捕容疑は、日本MDM社が扱う医療機器を優先的に扱う見返りとして、2021年9月と2023年1月の2回、40万円ずつ計80万円を振り込ませたことです。寄付金は東大病院の名義の口座に振り込ませたものの、事実上は(その大部分を)松原容疑者が自由に使える仕組みだったといいます。
また、2016年12月から2023年1月にかけて、日本MDM社を含む医療機器メーカー5社から10回に分けて300万円を振り込ませていたそうです。そのうちすでに250万円が使われ、パソコンやタブレットなどの購入があったとされています」
社会部記者が言及した、「松原容疑者が購入したパソコンやタブレット」をめぐっては、親族らにも渡している可能性が高いという。
警視庁捜査2課は現在、松原容疑者の認否を明らかにしていないが、ほかにも余罪がある可能性が高く、調べを続けているという。
※「集英社オンライン」では、今回の記事についての情報を募集しています。下記のメールアドレスかX(旧Twitter)まで情報をお寄せください。
メールアドレス:
shueisha.online.news@gmail.com
X(旧Twitter)
@shuon_news
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













