再度不信任が出て失職した場合どうされますか?
――市議選の結果次第ではありますが、再度不信任が出て失職した場合どうされますか?
失職という形になれば市長選になるわけですが、それでも私にまた期待をしていただいているみなさんに推していただけるのであれば、それは全力で挑みたいなとは思います。
――以前は「他に市長を任せられる方がいれば、自分が市長をやる必要はない」とおっしゃっていましたが、いま、他に任せられる方がいないということですか?
それを決めるのも市民のみなさんだと思います。
――田久保市長のお気持ちとしてお聞かせください。今現在、市長を約4か月務められてきて、市長を続けていきたいというのはやりがいがあるということですか?
やりがいはもちろんありますが、それよりも現状に対する重責をすごく感じます。例えば、施設の老朽化であったり、水道管の老朽化であったり、何十年も先送りになっていた課題であっても、自分の任期のときに何かあれば、そのときの首長の責任です。
台風であったり、災害であったり不可抗力であっても大きなトラブルが起きても首長が責任を負わなくてはいけません。やりがいももちろんありますけど、責任の重い仕事だと思います。
――市議選に出ている立候補者の方の8~9割近くが田久保市長を支持しない、不信任案を再度出すと表明していますが、その点についてはどう思いますか?
それはもうそれぞれの議員さんの結論ですので、そこについて私が何か言うということはありません。ですがやはりいろいろな意見があったり、こういう部分は必要ではないか、これをやらないのはおかしい、などともう少し語られる議会になるといいなと思います。
――市長が卒業証書を出せば全てがはっきりして学歴詐称問題も終わるという意見もありますが、そこについてはどうでしょうか?
ずっと言っているように今捜査中で出せる状況ではありませんので。
――捜査は進んでいるんですか? 市長は警察からの聴取を受けましたか?
進んでいると思います。今のところまだ私の聴取はありません。ちょっと件数は多いですけど刑事告発されましたから、あとは捜査にお任せし、要請があれば協力して粛々と進めます。
――不信任案を再度出され失職した場合、市長以外の選択肢はあるのでしょうか? また市長選に出て落選した場合、他の形で伊東市政に関わることは考えられていますか?
みなさんから「途中で投げ出すな、最後まで責任もってやれよ」というお話であれば、そこは市長選に出て信を問うというのはありますけど、ただ、今のところ他の形でというのは具体的には全然考えられてなくて日々に精一杯です。
もちろん伊東市がよくなっていくということに関してはずっとコミットをしていきたいとは思います。
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前職18人・新人12人が立候補する伊東市議選は10月19日に投票が行われ、即日開票される。田久保市長が不信任案を回避するには田久保派を7人以上当選させる必要があるが、現実的には厳しい状況だ。
後編では田久保市長が自身を取り巻く環境をどう感じているかを語ってもらった。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班