自身のメディアでの扱いには「ああ、そうなっちゃうかあ」

――いわゆる「オールドメディア」についてお伺いします。田久保派か反田久保派か、イエスかノーかという報道についてはどのように思われますか?

ずっと見させてきていただいて、私は当事者なんですけど、私の中の一定の結論としては、「エンターテインメント」と「ジャーナリズム」の違いなのかなと割り切った部分はあります。

――つまり市長の報道についてはエンターテインメントに寄っている面があるということでしょうか?

素直におもしろい、数字がとれるという面ではエンターテインメントとしての扱いが大きいかと。

例えば公務の際、渋滞するといけないからいつも役所を早く出るのですが、渋滞していなくて20~30分早く(目的地に)着いたということがありました。その日は静岡県で会議だったのですが、会場に1人で座って待っていたら、『ポツンと1人で孤立』みたいな報道になります。

一番乗りなので、ひとりで座っているのは当たり前ですし、記者さんはそれをちゃんと分かっているはずです。なのに、私が孤立していて他の市長と意思疎通がうまくいってないという切り取られ方をすると、私として「ああ、そうなっちゃうかあ」って思うしかなくなります。

田久保市長(撮影/集英社オンライン)
田久保市長(撮影/集英社オンライン)