「ローラースポーツでGO!GO!!の巻」(ジャンプ・コミックス第121巻収録)
今回は、両さんが考案したローラースキーが大ブームを呼ぶお話をお届けする。
両さんはギャルの厚底ブーツのなかに、ローラースケートのホイールやアイススケートのブレードを仕込むという、相変わらずのアイデアマンぶりを披露するが、それだけに留まらないのが両さんらしいところ。
中川の会社の余剰製品であるスキー板で路上を滑れるローラースキーを開発し、例によって一流のインフルエンサーぶりを発揮し、スケボーやキックボードに取って代わるエンタメスポーツとして大ブームを巻き起こすのだ。
ちなみにローラースキーは、実は両さんが発案する以前から存在している。
クロスカントリースキー用の短い板の前後にホイールが一輪ずつ備え付けられた板を用いて、オフシーズンに地上でトレーニングを行うためのものがそれだ。またこれを着用して競うスポーツも、しっかりと存在している。
また、ローラースケートシューズと同様、4輪が付いたカービングローラーなるものも存在している。
もっとも両さんが開発したローラースキーは、これらとは違い、ホイールではなくベアリングボールを板の底部に並べた構造をしている。
なおベアリングはホイールのように特定の方向のみに回転するのではなく、全方向に回転し、地面と「点」で接しているため、生じる摩擦抵抗値も極めて低い。したがって曲がったり止まったりするのには、板の両横にある金属製のエッジを激しく地面に擦りつける必要があるはずだ。
本作中で両さんはこともなげに行っているが、実際にはかなりコントロールに技術がいるツールのように思える。
そしてこの板はある日、とあるトラブルでとんでもない危機的状況を巻き起こすことになる。いったい何が……。
それでは次のページから、両さんのエンタメスポーツにおける大発明と、そのはての大暴走の顛末をお楽しみください!!