「キャラに一文字(ひともじ)の巻」(ジャンプ・コミックス第164巻収録)

今回は、1550回突破記念で読者から募集した「こち亀キャラを一文字であらわすベスト10」の結果発表回をお届けする。

本作は、全編を通してメタフィクション描写のつるべ打ち。冒頭では、派出の面々がお話の展開を考えて、本田が提案した本田主役のお話がスタートするが、すぐさま両さんが現れて、そのお話が載っている「週刊少年ジャンプ」のページを破り捨ててしまうのだ。

続いて読者アンケートの結果を作中で発表していくのだが、「キャラが多すぎてわからない人のために」とキャラ紹介をはじめたり、「部長、寺井、本田はアニメ見ている人はギリわかるが」とぶっちゃけトークをかましたりと、とにかくやりたい放題だ。

「週刊少年ジャンプ」など少年漫画雑誌の読者投票企画では、キャラクターの人気ランキングがお約束。しかし多くの場合は見開き扉ページでその結果が発表されると次のページからは通常通り、本編が開始される。

よって、本作のように現実で行われた投票結果を全編通していじり倒すことは稀だ。これもまた、メタフィクションの一種と捉えて良いだろう。

なお『こち亀』では、「復活希望キャラ読者投票」「キャラ・カップリング投票」「人気エピソード投票」といった投票企画も行われている。

「カメアリ・タイムス」(ジャンプ・コミックス104巻収録)より
「カメアリ・タイムス」(ジャンプ・コミックス104巻収録)より

それでは次のページから、読者投票の結果を発表していく、風変わりなメタフィクションエピソードをお楽しみください!!