「両津刑事!の巻」(ジャンプ・コミックス第41巻収録)

今回は、かつて両さんが刑事だった頃の回想を中心としたお話をお届けする。

両さんは地域課に所属し派出所に勤務する制服警官だが、その実績を買われて刑事課に所属していた時期があった。本作はそんな頃の、警官が殉職するというギャグ漫画としてはかなり異色の展開を見せる一作だ。

苦みをともなうお話だが、殉職警官の墓前でひとり回想をはじめる両さん、そして、両さんの心情を慮れるのが卒配以来ずっとつきあいのある大原部長……といった構成が実に渋い。これ以上の説明も野暮になるだけなので、まずはじっくりと本作をお読みいただきたい。

なお、「警察官」と「刑事」の違いについて簡単に説明しておくと……。

刑事はあくまで警察官であり、特殊な職業や役職を指しているわけではない。とはいえ、制服を着た警察官以外は皆が刑事だと思っている方もいるかもしれないが、そうではない。刑事課に所属し、主に犯罪捜査・犯人逮捕に従事する警察官たちの総称が刑事なのだ。

そして警察官なら誰でも刑事になれるわけではなく、本作で描写された両さんのように、その勤務態度や業績への評価を得て、刑事になるための講習や試験・実習を経ないとならない。

また、理由はさまざまだが、刑事から他の部署に移り、一般的な警察官に戻る人も多いのだという。両さんの場合は、はたして……?

それでは次のページから、両さん自身が思い起こす「刑事・両津勘吉」の姿をご覧ください!!