原作者・真倉翔と主題歌のボーカル・命 -mikoto-の意外な繋がり

約26年ぶりに新作アニメの放送が始まった『地獄先生ぬ~べ~』。今作のオープニング曲は、-真天地開闢集団-ジグザグの『P0WER -悪霊退散-』。漫画原作・真倉翔と、作詞・作曲・ボーカルを務める命 -mikoto-の対談がここに実現!

――新アニメ化の話を聞いたときの気持ちは?

真倉翔(以下、真倉) (『週刊少年ジャンプ』時代の)担当編集が5、6年前から企画を出してくれていたんだけど、なかなか実現に至らなかった。やっぱり昔の漫画(連載は1993年~1999年)だからね。それでも、毎年のように呼んでくれて“今はこんな状況です”って企画書を見せてくれるんだけど、俺は“またダメだろうな”と思っていて(笑)。だけど、その担当編集が最後の最後まで粘ってくれた。だから新アニメ化に驚くっていうよりも、その編集さんが報われたな、と(笑)。

命 -mikoto-(以下、命) 新アニメ化、うれしいって思ってましたけど、そんな大変だとは知らなかったです。

真倉 実際に動き出したのは3年前かな? いろんな思いが押し寄せてきて……もうヤバイよね(笑)。

 僕が新アニメ化を知ったのは1年前くらいですね。

真倉 まさか、俺たちが組むとは思わなかった(笑)。

 本当ですよね。

漫画原作・真倉翔先生と-真天地開闢集団-ジグザグの命 -mikoto-さん
漫画原作・真倉翔先生と-真天地開闢集団-ジグザグの命 -mikoto-さん
すべての画像を見る

――ん? それはどういう意味ですか?

真倉 彼は、俺が飲みに行ってたバーの店員さんだったんだよ(笑)。

 転生を繰り返して僕は今、 3歳なんですけど。前世の記憶だと、アルバイトをしていたわけですよ。

真倉 設定が難しいね(笑)。15年くらい前かなぁ。

 『地獄先生ぬ~べ~』の作者さんが常連だって聞いたときは、「ええっ、本物!? 」って思いましたもん。いただいたサインはお店に飾っていて。そんな経緯もあって、今回オープニング曲の話を聞いたときは「絶対やりたい! けど、決まるわけがない」って正直思ったんです。だから、採用されたときはうれしすぎて震えました。

真倉 スタッフたちもこの話を知っていたわけじゃなかったからね。俺だって、命 -mikoto-くんがゲスト声優(7話)としてアフレコする現場で「初めまして」って言ったもん。そしたら「実は僕、先生と何回も会ったことあるんです」って言うからさ。

 先生は「え、誰?」って顔をされていて。僕が一方的に知っているという感じだったので。でも、言いたくて仕方がないわけですよ。そしたら……。

真倉 あーーー!ってなったよね。そりゃ、わかるわ(笑)。

真倉・命 あははははは。

真倉 だから本当に運命的。なんか心霊的なことがあるのかな? 怖いくらいだよね。俺らには、何かの力が働いてるんじゃない?