オープン戦で見えた希望の種

オープン戦は2位でフィニッシュ。球界屈指の投手陣が12球団トップのチーム防御率1.96を記録し、打線も同2位の打率.269を残した。調整の意味合いが大きく、公式戦は別物と頭ではわかりながら、「今季は変われる」と淡い期待も抱かされた。

だが開幕戦ではエース・今井達也が奮闘するも、0対2で完封負け。2戦目も先発・渡邉勇太朗の好投を活かせず2対3で敗れた。3戦目は昨季0勝11敗の先発・髙橋光成が5回6失点と崩れ、終盤に追い上げるも5対7で3連敗。投打が噛み合わず、打線は「あと1本が出ない」という既視感の強い負け方で、ずっしりと響く3連敗だった。

チームの雰囲気が、オープン戦の頃から変わってしまったのだろうか――。その質問に大卒11年目の外崎修汰は頷いた。

「オープン戦は結果も出さなきゃいけないですけど、結果にフォーカスを置いているというより、過程や内容のほうが大事。でも公式戦になったら、絶対的に結果のほうにフォーカスがあるので。

オープン戦だったらどんどん振っていく中で対応するものが、(公式戦では)初球の甘い変化球とかに手が出しづらいというか、一歩引いちゃう部分は多少あると思うので。そこは違いますね」

球団再建は簡単な道のりではない。それを改めて痛感する開幕3連敗だったが、希望の種も見えた。

象徴がオープン戦で好調だった1番・長谷川信哉、2番・西川愛也だ。3戦目は1点を先制された直後の1回裏、不安定な立ち上がりの相手先発ドリュー・バーヘイゲンに早いカウントから連打でチャンスをつくり、3番タイラー・ネビンの犠牲フライで同点に追いついた。

高卒5年目の長谷川は昨季、72試合に出場。パンチ力のある右打者は打率.183に終わったものの、31試合で1番としてスタメンに抜擢された。高卒8年目の西川は昨年104試合で打率.227だったが、特に後半戦はしなやかなバットコントロールで強い打球を飛ばした。

二人の名前こそ明言していないが、仁志コーチは開幕前、鳥越ヘッドとの『週刊ベースボール』(2025年4.7号)の対談企画でこう話している。

西武の本拠地・ベルーナドーム 写真/shutterstock
西武の本拠地・ベルーナドーム 写真/shutterstock