「長寿番組」に視聴者が求めていることとは

「また、長寿番組が放送され続けることで幅広い世代の視聴者に与える“安心感”は、社会的にも大きな役割があると感じます。フジテレビで55年以上続くアニメ『サザエさん』はその代表的な例。この番組がもしなくなってしまうと、日本社会全体に小なからずマイナスの影響を及ぼす気がしてなりません」

みんなの心の支えになっているサザエさん(画像/Shutterstock)
みんなの心の支えになっているサザエさん(画像/Shutterstock)
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ネット上でも長寿番組が“存在していること”の安心感に支えられていると明かす声は多い。

〈一人暮らし中のサザエさんの安心感半端ない〉

〈今、サザエさんを40年振りに見ているのだが、なんか普通に安心するな。感無量だ…〉

〈長く続く作品ってたとえ自分が見ていないとしても続いている安心感がありますよね。この先もしも終了するときが来たらショックは大きいと思います〉

〈久しぶりにサザエさん見たら、何だろう、このホッとする感じ〉

時代とともに変わっていくことは不可避だが、変わらないことで生まれる価値もある。そこのバランスを今、テレビ界では模索しているに違いない。

取材・文/集英社オンライン編集部