浦安市消防本部の答えは「東京ディズニーリゾートのためではないが…」
担当者によると、出張所の建設と東京ディズニーリゾートを関連づける声は少なくないようで、次のように語った。
「今回建設が行われる『消防署舞浜出張所(仮称)』ですが、決して“東京ディズニーリゾートのため”に作るというわけではないんですよ。
ディズニーへの来園者や舞浜地区だけを対象にしているわけではなく、状況に応じて、市内全域を対象に出動します。
ただ、これもややこしいのですが、東京ディズニーリゾートが“無関係”というわけでもなくて。
同施設には年間で何千万という方が来訪しますし、緊急時の需要が高まっていることも事実です。なんというか『関係はないけど、関連はある』といったところでしょうか」(浦安市消防本部・担当者)
今回の建設計画も、ここ数年で持ち上がったものではなく、40年ほど前からあったという。
「東京ディズニーランドの開業に合わせて事前協議等があったわけではないのですが、建設計画自体は、オープン翌年の昭和59年(1984年)度から存在しておりました。
オリエンタルランド側と市が協議を重ねまして、設計業務が事業として決定したのが令和4年(2022年)。そして今年から建設が始まる、といった流れです。
これまで東京ディズニーリゾートへは、近隣の今川出張所から出動することが多くありまして。そのほか、日の出や堀江出張所からも出動していましたが、今回新たに舞浜に建設されることで、よりフレキシブルな対応が可能になります。
あくまで、浦安市全体の救急需要を踏まえ、適切に計画したものです」(同)
東京ディズニーリゾートといえば、「夢の国」と呼ばれるだけあって、園内と園外の世界観を徹底的に分けていることで知られている。
救急車がゲートに横付けされてしまうと、その世界観を壊してしまいそうなものだが、この点について担当者は、「来園者のゲートとは違った入口があり、そこから出入りができます。ただ、状況に応じて最適ルートで救護するので、来園ゲートから入ることもありますね」と答えてくれた。