メンバー全員を意識していた

さらに、中居にグループの運命そのものを変えてもらったと感謝しているのが、メンバー間格差のあったKis-My-Ft2とtimelesz(旧Sexy Zone)ファンだ。

Kis-My-Ft2の冠番組に中居がゲスト出演した際、前列にいる北山宏光、藤ヶ谷太輔、玉森裕太に比べて、後列の横尾渉、宮田俊哉、二階堂高嗣、千賀健永が冷遇されていることに言及。

中居はプロデューサーとして横尾、宮田、二階堂、千賀を派生ユニット『舞祭組』名義でデビューさせた。

このことがきっかけで、舞祭組の4人もそれぞれバラエティ番組で活躍。グループ内格差は薄れていき、グループとしての人気を高めていった。

また、timelesz(旧Sexy Zone)は2011年に5人でデビューするも、2014年に年上組の中島健人、菊池風磨、佐藤勝利と、年少組の松島聡、マリウス葉の『3人・2人』体制に分けられ、年長組ばかりがプッシュされたことがあった。

この状況から再び5人に戻るきっかけを作ったのが中居だったと、2021年放送の『バズリズム02』(日本テレビ系)で佐藤が回顧している。

当時年長組だけで音楽番組に出演した際、ジャニー喜多川氏に対し中居が直接「Sexy Zoneは5人の方がいい」と説得。

その後、ジャニー氏が考えをあらため、Sexy Zoneは5人体制に戻った。

新メンバーを募集するオーディション番組をしているtimelesz(旧Sexy Zone)
新メンバーを募集するオーディション番組をしているtimelesz(旧Sexy Zone)
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このように、中居が後輩たちにさりげない優しさでフォローしていたエピソードは枚挙にいとまがない。それぞれのグループ・タレントのファンからは、

「中居くんには本当に感謝しかない」

「後輩に優しくしてくれてありがとう。受けた恩は忘れない」

など、続々と感謝の声がSNSに投稿されている。

某ジャニーズライターが言う。

「個人的なことで言えば、SMAPとしてのヒットソング、野球好きなところ、バラエティでの数々の名シーンと、彼には笑顔も感動も勇気も与えられてきました。

エンタメ界で数々の功績を残したのみならず、社会貢献で勲章まで授与されていた方ですから、表舞台から消えるのは残念ですね。

一方で、週刊誌報道が“事実だとすれば”、やはりあってはならないことだと思いますし、とても残念な気持ちになります。

ただ、今回の騒動は当事者間で示談が成立しており、守秘義務等で詳細を知り得ない以上、軽々に論評するのは差し控えるべきだと思いました。

誤った情報で中居さんを攻撃したり、被害女性と断定してネット上で攻撃したり…。これは誰も望んでないと思うんですよね」

日に日に大きくなっていく今回の騒動。中居のこれまでのエピソードもあってか引退を残念がるファンもいれば、被害女性の気持ちに寄り添う人たちもいる。

 

取材・文/小島ゆう