仕事はTPOを考えた服装でやっている

――藤川さんは成人式の後も、露出度の高い衣装をSNSにアップするたびにネットニュースになっていました。炎上PRだと言う人もいます。

別にPRとかは考えてないんですよね。露出に関してもプライベートの私の好きなファッションであって、別に仕事の会議とかではああいった格好はしてないです。

2024年の成人式での藤川らるむ
2024年の成人式での藤川らるむ

――そこはTPOは守るんですね。

もともと私もずっと好きな服だけを着て生活をしていたんですが、あるとき女性デザイナーの先輩に「好きな服を着るのもいいけど、らるむちゃんはただでさえ目立つし華美になる。仕事の商談でスェット、ジーパンとかありえない。ましてや自分のお店に行くときも威厳がなくなる。ファッションは使い分けだよ」と言われたことにハッとして。

普段はスウェット、ジーパンでもいいけど、人前に立つときは相手にどう思われたいかによって変えなければいけない。そこから私は自分のお店に行くときにラフな服装で行かないよう意識しています。

私がそうした格好でいたら、従業員が「スウェットで行っていいんだ」と思っちゃうじゃないですか。ファッション業界だったら好きなファッションをしてほしいですが、お店はメイクアップサロンでビューティーの業界。お客様を美しくする立場なので。

露出した格好は好きなファッションではあるんですけど、プライベートでしかやっちゃいけない。営業も私が行きますが、そういうときはジャケットにシャツ、パンツと言うファッションです。大事な商談で変な格好をしていたら、ただでさえ若いし、女だし、見た目だけでバカみたいな感じになっちゃうじゃないですか?

そういう意味でもファッションの使い分けはすごく大事だなと思います。

――お店を初めてから、気づいたことがあるそうですね。

若い世代も含めて自分に自信のない人が増えている印象です。SNSが普及している分、他人と比較してしまう。私も整形を公言していますが、最近は若い人の中で「かわいい子は整形している」という認識が当たり前になっていて、この間もTikTokを見ていたら女子高生が頬骨を切りたいと話していました。さすがに女子高生が整形をすべきではないんじゃないかなと思ってますけど。

でも整形を否定しているわけじゃないんです。私も整形していますし、どうしても気になるなら直せばいいと思います。ただ整形はお金もすごくかかりますし、お医者さんが「気軽にできるよ」と10年後どうなるかなどリスクをあまり説明せずにすすめるのはよくないなと思います。