酒巻容疑者から金を借りていた?

一方の渡来さんは、地元では有名な土地所有者の家系で、父親の不動産業を引き継いだ。ただ、知人は「不動産業はあまりうまくいっていなかったようで、資金繰りに苦労していたという噂もありました」と話す。

実際、2011年には、渡来さん名義で所有していた土地に酒巻容疑者が抵当権を設定した記録もある。酒巻容疑者が渡来さん側に貸し付けを行なったことをうかがわせ、この抵当権は2020年に「弁済」を理由に解除されているものの、地元でヤクザ者扱いされていた酒巻容疑者の方が金を貸していた事実は目を引く。

さらにこれと同様のことが最近もあり、事件の背景になったのではないかとの見方が出ている。

「事情を知る人によると、渡来さんは最近も酒巻容疑者から金を借りていたとの情報があります。この借金が事実なら、返済を巡るトラブルが事件の動機になった可能性も考えられます」(地元関係者)

火災で焼けた住宅(撮影/集英社オンライン)
火災で焼けた住宅(撮影/集英社オンライン)
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事件が伝えられた18日夜、田畑も多い現場周辺の住民は恐怖にかられたという。

「この辺りは、みんなが知り合いのような、のどかなところなんですけど、昨日は二人も殺して火をつけた犯人がまだ逃げているっていうんで、それは怖かったです。雨戸を閉めたり厳重に戸締りをして、知り合い同士、互いに電話をかけあって無事かどうか確かめたりしていましたよ」(住民の女性)

二人の命が奪われた上、大火事で住民が住む家をなくした事件。酒巻容疑者が関わっていたとしたら、動機は何だったのか。徹底した究明が待たれる。

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班