「不忍池(しのばずのいけ)の思い出の巻」(ジャンプ・コミックス98巻収録)
今回は、上野の不忍池(しのばずのいけ)を訪れた両さんが、過去との思わぬ遭遇をはたすお話をお届けする。
不忍池は、上野公園の南西端に位置し、周囲約1400m、東西約300m、南北約45m、面積約10万3700㎡に及ぶ広大な池だ。北の上野動物園分園の水上動物園、南の蓮の池、西のボート池に分かれている。
かつては東京湾の入り江だったが、平安時代に入り江が後退して池が形成されたのだという。現在見られるような池の原型が形作られたのは、徳川家と国家の安泰を祈る祈祷寺として東叡山寛永寺(とうえいざんかんえいじ)が建立された1625年以降だ。
寛永寺がモデルにした京都の比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)周辺の景観に似せようと、琵琶湖をイメージして整備されたのだ。
池に集まるさまざまな鳥の姿を愛で、ボートで遊び、夏場には蓮の花を眺める……。不忍池は、都心とは思えないゆったりした時間をすごせるスポットだ。ぜひ一度は訪れてみて欲しい。
それでは次のページから、不忍池の景観と両さんの少年時代の思い出をたっぷりとお楽しみください!!