「ドール界の孫正義を目指したい」
――オリエント工業といえば、ドールを処分したい方向けの“里帰り”もやられていましたよね。
もちろん“里帰り”は今後も継続して行なっていきます。これまで1万円の供養料をいただいておりましたが、その供養料も3000円に値下げしました。今まで通り、会社の近くの神社に人形供養する形で納めていきます。
――これまでの技術などは継承しつつ、新しい分野へ挑戦していくということですね。
はい。あと現在、私も広告代理店の知人も本業を継続しつつ給与ゼロでやってます。経費も自腹を切っていて、収益が安定するまでは給与ゼロでやっていくつもりです。それほどの覚悟を持っています。
――給与ゼロですか。すごいですね。
長年、海外のECサイト開発や展開を手がけていく中で、世界に誇る日本の技術力を広めたい思いがありました。何を広めていこうかと探していたところに出合えたのが、オリエント工業のラブドールだったわけです。
今後はラブドールという枠組みに捉われない、より広く「ドール界にオリエント工業あり」というくらい、認知を広げたいと思っています。店舗では12月よりクリスマスキャンペーンも始まる予定です。
――最終的な目標は?
顔が似てるとよく言われる、ドール界の孫正義を目指してがんばりたいと思います!
※
単なる性処理ではなく、心に安らぎを与えるという思いから始まったオリエント工業のドール事業は、今後、新たなステージに向かっていく。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班