マッサージ開始から30分ほど経つと…
施術の際、Aさんはまず「驚いた」という。というのも、このサロンのアーユルヴェーダのオイルマッサージは紙ショーツのみ身につけ、裸の胸を隠さず受けるものだったのだ。
「男性に紙ショーツ一枚の姿を見られるのは恥ずかしいと思いましたが、いざうつ伏せになって施術が始まると、そんなのはどうでもよくなるくらいテクニシャンで、まるで夢うつつの状態になりました。
まず足裏からふくらはぎ、そして太ももから腰回りとマッサージされるうちに、下半身がじんわりと温まって部屋に漂うアロマの香りも心地よく、今思えば半覚醒状態で受けていたと思います」
だが、尾川容疑者の様子がおかしくなってきたのは、マッサージ開始から30分ほど経った頃だという。
「やたらと太ももの内側を執拗にマッサージしてきて、紙ショーツの上から足の付け根部分をサッとかすめるように触れるのです。それも何度も。あれ? なんかおかしい…と思ってるうちに、私も半覚醒状態だったので“あっ…”って変な声が出ちゃったんです」
すると尾川容疑者は「どうしましたか? ショーツは脱いでしまいましょうか?」と耳元でささやいたという。
「そして私がうなずいてもいないのに、そのままスルスルと紙ショーツを脱がされてしまいました。さらにそのまま指を入れられて…。もちろん嫌だったんですけど、隣の部屋の人に騒ぐ声が聞こえるのも嫌だし、なんとなく我慢してしまいました。もう、その後は驚きで頭が真っ白になり、何をされたか覚えていません」
さらに尾川容疑者は施術後に“LINE交換しませんか”と誘ってきたという。
「お恥ずかしい話ですが、流されるままにオーナーとLINE交換してしまいました。(報道された被害者のように)『悪い霊がついてる』とか『念がついてる』とは言われませんでした。私がショーツは脱ぐかと訊かれたときに断らなかったからでしょうか。私の施術のときも盗撮されていたかと思うと怖いですね」
尾川容疑者は自身のサロンを女性用風俗(女風)と勘違いをしていたのだろうか。風営法を届け出ていないのであれば、性的なサービスはもちろん御法度だ。望んでいない女性客にわいせつ行為を行なうとは言語道断である。現在は容疑を否認しているという尾川容疑者だが、今後の捜査に注目したい。
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取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース班