「やらないならお前をぶっ殺す」

永田被告は昨年1月、東京都狛江市の住宅に仲間らとともに侵入、当時90歳の女性を暴行して死なせた強盗致死罪を含め、2022年11月から2023年1月にかけて東京、神奈川、千葉、広島の4都県の6事件に関与したとして起訴されていた。
永田被告はこれまでの公判で、狛江市の事件について、仲間に持って来させたバールで女性を何度も殴らせたうえ、「これ以上やったら死ぬぞ」と問いかけてきた仲間に「やらないなら俺がお前をぶっ殺す」とけしかけたうえ、自らもバールで女性を殴ったことを証言。

さらに金品のありかを聞き出すため、「家を燃やすぞ」と脅して女性の腹を殴っていた。こうした残虐行為を自ら振り返って「正直、言葉にならないです。本当にごめんなさいとしか言えないです」「極刑でも償えないと思います。死刑が一番ふさわしい」と何度も涙を流していた。

狛江事件の住宅(撮影/集英社オンライン)
狛江事件の住宅(撮影/集英社オンライン)
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判決にあたり菅原裁判長は、現場で仲間らを指揮した永田被告に対し、「被告の責任は際立って重い」としたうえで「償いとして何ができるのか。刑に服している間、ずっと考えてほしい」と呼びかけた。
一連の広域強盗事件は、フィリピンの収容所から漫画の主人公の名前や「キム」などと名乗る指示役が秘匿性の高い通信アプリを使って実行役を遠隔操作していたことが判明。
指示役とされる渡辺優樹(40)、今村磨人(40)両被告も強盗致死罪などで起訴されている。