独立リーグからポスティングで直接メジャーの道も
堀江 独立リーグでも専用のベースボールパークをつくって、チアとか試合を盛り上げるエンタメ装置やネット配信を整備していけば、もっと客入るだろうなとも思ってるんですよ。
クロマツ 独立リーガーって(地元では)ほんまにめちゃくちゃモテるみたいなんで(笑)。そもそも日本人って野球自体がすごく好きだからおじさんたちも群がるし。
堀江 中小企業の社長がポケットマネーでユニフォームスポンサーになれちゃうから応援しやすい。一発、(大きい)スポンサーつけられれば、僕は変わると思いますよ。
クロマツ これからもっと変わるんじゃないですか。独立リーグからプロに行けるルートの信憑性がかなり強くなってきているので。
いずれメジャーがNPBを経由しないで独立リーグから直接ポスティングで投手を取りに来るときがくるんじゃないかって思ってるんです。
堀江 たしかにあるね。
クロマツ そうすればその20%が独立リーグのチームに入るから、市場規模はめちゃデカくなると思う。そうなったらおもしろいっすよね。僕はNPBファンだからあんまりこういうことは言いたくないですけど(笑)。
堀江 独立リーグもスポーツベッティングとかギャンブルを解禁して、その10%をライセンス収入でリーグに入れてくれれば、独立リーグのレベルがまた上がりますよ。それこそ社会人野球のトップクラスくらいまでは。
そうやって裾野を広げていかなくちゃいけないと思いますけど、『ドラフトキング』はそういう人たちのことが書いてあって。ほんとにおもしろいっす。
クロマツ ほんとですか。ありがとうございます。
堀江 今後、どういう展開に?
クロマツ 横浜ベイゴールズって架空の球団が優勝できたらいいなみたいな感じですかね。
堀江 (本家の)ベイスターズも強くなるといいですね。
クロマツ ベイスターズも自力があってほんまは強いはずなんですけどね。
堀江 やっぱ金ですか。ソフトバンクに比べると……ね。
クロマツ 尋常じゃないですからね。
堀江 ソフトバンク2軍の球場のタマホームスタジアムで我々もやらせてもらうんですけど、スゴイっすもん。
(タマホームスタジアムのある筑後市は)僕のド地元(八女市)で、田んぼと無人駅しかなかったところにいきなりすっげースタジアムができて、新幹線駅にも隣接してて。まったく様相が変わりました。
そんなの客も来るじゃないですか。ソフトバンクはちゃんと投資してますよ。それをリーグ全体でできればおもしろくなるから、NPBはまだまだ改革の余地があるなって思ってます。
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《後編》後編ではクロマツ氏が聞き手に回り、あの球界再編騒動を振り返るとともに、NPBの旧態依然とした体質をホリエモンがぶった斬る!
構成/武松佑季