共感を呼んだ美容への「うんざり」
先月、タレント・村重杏奈のInstagram投稿が、世の女性たちから多くの共感を集めた。
村重が言及したのは、自身に似合う色や服を知ることができる「骨格診断」と「パーソナルカラー診断」。これらは近年、若い女性を中心に爆発的に広まった美容の概念なのだが、村重は〈骨格ストレート、ナチュラル、ウェーブ イエベ、ブルベ、もういいよね〉〈毎日毎日頭混乱するくらい人間に対しての言葉が増えてうんざりするんですけど〉と否定的につづる。
その後も、〈大丈夫! 大好きな人たちと酒飲めばどうでもいいの! 太ってても痩せてても村重は可愛いの! と思いながら ハイボールを流し込み〜!〉などと続け、モデル活動をする立場からしても、昨今の美意識の高まりが息苦しいとの本音をのぞかせた。同投稿は6.5万もの「いいね!」を集め、若い女性を中心に共感するコメントが殺到している。
〈村重のその一言に心救われた人間がここに1人〉
〈診断自体は悪いと思わんけどいちいち人に「骨ストだから○○は似合わないよ」とか言ってくる奴がダルい〉
〈確かに! なぜ見た目で分類しようとするんだろうね…〉
〈自分の好きなもの、自分を好きになれるものや服を身につければいい!〉
男性には馴染みがないかもしれないが、村重のいうイエベ・ブルベは、それぞれ「イエローベース」「ブルーベース」の略。診断によって自身がどちらのタイプかを知ると、より似合う色やメイクの傾向がわかるとして、SNSの女性ユーザー間では日常的に飛び交う単語となっている。
しかし、昨今は流行の裏で、弊害も目立ってきている。もともとは単なる分類にすぎなかったはずが、診断結果でのランク付けやマウンティングが横行するようになり、心をすり減らす女性が続出しているのだ。
今や世の女性たちは、本来は自分を高めて明るい気持ちになるはずの美容により、かえって悩まされている状態にある――こう分析して嘆くのは、美容やファッションの動画をYouTubeで公開し、同性から熱い支持を受ける整形アイドル轟ちゃん(@todoroki_sk)だ。