デビュー戦で「死んだ……」と思った
愛川:いきなりデビュー戦が、大会のメインイベントだったじゃない? それってどういう気持ちになるの?
天咲:後楽園(ホール)とかでデビュー戦をやってもらえると思ってたのが、メインに抜擢されて……。『NEW BLOOD』っていう新しい興行だったので、緊張感と、メインとして成り立つような選手にならないといけないっていうプレッシャーが大きかったです。
愛川:わたしも『ゆずポン祭』のメインイベントでデビューしたわけなのよ。お客さんは「グラビアアイドルがプロレス舐めんな!」みたいな空気だったんだけど、光由ちゃんを見てると、みんな応援してたよね。
天咲:はい。
愛川:だし、先輩を差し置いてメインイベントを務めて、全然ひるんでなかったというか。その強いモチベーションはどこから来てるの?
天咲:強くないです、全然!
愛川:本当に? すごい堂々としてたからビックリしちゃって。そういうプレッシャーとかを跳ね除ける力っていうのは、やっぱり夢だったリングに上がるっていうのが嬉しかったのと、あと落ち着きというか、強さというか、どっから来るの?
天咲:なんも考えてないからだと……。考えちゃうと、結構「うー」ってなっちゃうので、なんも考えてなかったです。
愛川:へえ! デビュー戦、林下詩美選手と闘って、どうだった?
天咲:強かったです。
愛川:リングでしか味わえない痛みってあるじゃない? それを初めてリングの上で味わったと思うんだけど、やっぱりめちゃくちゃ痛いって感じ?
天咲:死んじゃうんじゃないかと思いました。
愛川:アハハハハ!
天咲:最後のジャーマンを受けたときとか、「死んだわぁ……」と。
愛川:天咲光由は大物! なにを言われても動じないし、自分をちゃんと持った子っていうか。それって鍛えられてできることじゃなくて、元々持ってるものだと思うから、このまま突き進んでほしいな。