「病むことが原動力だった」

――実際、どんなバイトをしていたんですか。

高収入バイトを探したら、警備員と引越し業者のバイトの給料が一番高かったんです。これだと思って掛け持ちでバイトしました。月に多くて30万円ぐらい稼いでました。当時、家賃は2万3千円で、なるべく生活費を切り詰めるようにしてお金を貯める、という生活を20代前半まで続けていました。それで8年間で1000万円貯めたんです。

――当時はどんなタイムスケジュールで働いていたんですか。

とりあえず朝5時に家を出て、夕方の17時半とか18時半とかまでで引っ越しで働いて、その後、警備の仕事を夜20時くらいから朝までやってみたいな。とにかくシフトを詰め込んで働いてました。平均睡眠時間は4時間くらい。寝ずに仕事に行くこともあったし、外食はほとんどしてなくて、弁当を持参していました。

――遊ぶ時間もあまりなかった?

はい。ほとんど遊んでません。当時、彼氏がいたときとかもあったんですけど、仕事しすぎて会う時間がなくて別れちゃったりとか(笑)。友達とか好きな人に時間を使うよりも、お金を貯めて整形したいという思いが強かったんです。

整形前のアルバイト時代
整形前のアルバイト時代

――高収入バイトといえば、パパ活とか夜のバイトもあったと思いますが、そっちのほうは考えなかったんですか?

そういうのは怖いイメージがあって、手を出せなかったですね。

――それだけ忙しく働いていて、息抜きとか気晴らしできることはあったんですか?

うーん…気晴らしはなかったですね。本当に毎日、病んじゃってる感じでした。毎朝鏡を見ては病んでましたし、仕事中も、ふとしたときに、車の窓とか自分の顔が映ったりするのを見ても病む…みたいな感じで。

でも逆にその顔を見て、病んでる状態が原動力となった部分もあって。「働いて、稼いで、絶対可愛くなる!」と思いながら毎日を生きてました。

スマホには整形手術の全記録が詳しくメモされている
スマホには整形手術の全記録が詳しくメモされている