「すべてが奇跡のようであり夢のようであり…」
冒頭の坂本龍一のコメントに加えて、本作のパートナーともいえる高谷史郎のコメントをお届けする。
坂本龍一さんと長い時間をかけて創作に取り組んだ『TIME』がようやく日本で上演の運びとなりました。奇しくも東京公演の初日は一周忌。坂本さんの訃報を聞いた時、この偶然に慟哭し言葉を失いました。2021年コロナ禍のアムステルダムでの初演は、田中泯さん、宮田まゆみさん、そしてチーム全員が一丸となって坂本さんと共に成し遂げた奇跡の初演でした。私は幸運にもこれまで数多く坂本さんと作品を制作させていただき、その過程で多くのことを学びました。『TIME』のテーマである「時間」についても様々な角度から多くのことを語り合いました。坂本さんが思索を重ね情熱を持って作り上げた『TIME』。他の作品と同様に『TIME』も坂本さんのアイディアで埋め尽くされています。そのシンプルな構造の中に何重にも様々な思想が織り込まれていて、坂本さんがプロットされたより深い意味を、今後も作品を上演していくたびごとに、私自身、理解を深めていくのだと感じています。終盤、舞台に響く藤田六郎兵衛さんの笛の音は、六郎兵衛さん生前最後となってしまった演奏を、渡邊守章先生演出の舞台公演の際に急遽記録させていただいた音源であり、坂本さんの強い思いでこのシーンが生まれました。すべてが奇跡のようであり夢のようであり、それは「時間」の中に、存在します。
高谷史郎
取材・文/集英社オンライン編集部
RYUICHI SAKAMOTO + SHIRO TAKATANI
TIME
日本初公演
2024年3月28日(木) – 4月14日(日) 東京・新国立劇場 (中劇場)
2024年4月27日(土) – 4月28日(日) 京都・ロームシアター京都 (メインホール)
音楽 + コンセプト:坂本龍一
ヴィジュアルデザイン + コンセプト:高谷史郎
〈出演〉
田中 泯/ダンサー
宮田まゆみ/笙奏者
石原 淋/ダンサー
公式HP: https://stage.parco.jp/web/play/time/
特別協賛:シャボン玉石けん株式会社
〈東京公演〉主催: (株)パルコ、朝日新聞社、集英社-T JAPAN 後援: J-WAVE、TOKYO FM、interfm、TBSラジオ
〈京都公演〉主催: ABCテレビ、サンライズプロモーション大阪、(株)パルコ、朝日新聞社、集英社-T JAPAN 共催: ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)
舞台
『TIME』
2024年3月28日(木) – 4月14日(日) 東京・新国立劇場 (中劇場)
2024年4月27日(土) – 4月28日(日) 京都・ロームシアター京都 (メインホール)
音楽 + コンセプト:坂本龍一
ヴィジュアルデザイン + コンセプト:高谷史郎
〈出演〉
田中 泯/ダンサー
宮田まゆみ/笙奏者
石原 淋/ダンサー
公式HP: https://stage.parco.jp/web/play/time/
特別協賛:シャボン玉石けん株式会社
〈東京公演〉主催: (株)パルコ、朝日新聞社、集英社-T JAPAN 後援: J-WAVE、TOKYO FM、interfm
〈京都公演〉主催: サンライズプロモーション大阪、(株)パルコ、朝日新聞社、集英社-T JAPAN 共催: ロームシアター京都(公益財団法人京都市音楽芸術文化振興財団)