複数の地元行事で有権者に酒を…

映像は、左手に一升瓶を握りしめた梅谷議員が雪の積もる広場で人々の輪に近づいてあいさつを交わし、そのうちの一人に瓶を手渡す場面が収められている。礼を言うように少し頭を下げてこれを受け取った男性と梅谷議員は談笑を交わしている。

疑惑の動画のキャプチャ
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「1月14日に行われた選挙区内の“どんど焼き”の会場で、梅谷議員は『これを神様に』と言って、町内会長にのし付きの日本酒の一升瓶を渡したとの疑惑があります」(社会部記者)

映像とは別に、雪の上の箱に置かれた一升瓶の写真もあり、“何者”かが証拠として念入りに撮影した可能性がある。

梅谷議員は新潟県議選で2回当選した後、衆院に鞍替えし旧新潟6区で2回連続落選。3回目の挑戦となった2021年秋の衆院選、選挙区で自民党候補をわずか130票差でかわし初当選した。

「選挙に弱いので梅谷さんが日本酒や祝儀を配っているとのうわさは以前から絶えなかった。浪人時代から当選した後の現在に至るまでそうした振る舞いは変わらず、裏のあだ名は“買収梅ちゃん”。

県議になる前の議員秘書時代に結婚した奥さんの父が農林水産相を務めた弁護士の筒井信隆元衆院議員で、筒井さんの後ろ盾があるので警察は手を出せないと高をくくっているとみられてきた。今回の件に地元支援者は『それみたことか』と怒り心頭で『買収梅ちゃん、アウト!』と揶揄する者もいます」(地元情報通)

有権者に酒を渡す梅谷議員
有権者に酒を渡す梅谷議員

今年に入っても、地元市議の会合や自治会行事など複数の行事で、梅谷議員が「ご祝儀や日本酒を持ってきたようだ」と地元のある関係者は話す。公選法は、選挙区内での違法な寄付行為に50万円以下の罰金を課し、有罪が確定すれば公民権が停止され、停止期間中は選挙に立候補できなくなる。