歌舞伎町のディスコには中高生が殺到
また、商店街のベンチに腰を掛けていたBさん(60代・女性)は昭和世代の冬の性事情を語ってくれた。
「私の場合はスキー場ですね。当時、『私をスキーに連れてって』(1987年公開)という映画がものすごく流行って、スキー場での恋愛に憧れました。男たちはモテるためにこぞってスキーの練習をしていて、私もすごく上手な人にナンパされたので、いいなと思ってエッチしちゃいました。
ただ、その人はスキーはうまくてもあっちのほうは下手くそで、一夜限りで終わりましたね、あっはっは! 昔は今ほど恋愛に理由を求めていなくて、わかりやすいカッコよさとか一時の感情でエッチする人が多かった気がしますね」
当時、歌舞伎町のディスコに通っていたというCさん(50代女性)も80年代の貞操観念のユルさをこう説明してくれた。
「歌舞伎町に東亜会館(第二東亜会館。現在も各フロアに飲食店や娯楽施設が入る)っていうのがあって、3階は一番激しく踊る『BIBA』、4階は『グリース』、6階は『B&B』、7階は『GBラビッツ』と4つのディスコが入ってました。
どこも昼間からやってて毎日のように大勢の中高生が押し寄せてました。年越しは店の奥にいようものなら何時間も出られなくて。そこでみんな飲酒、喫煙、ナンパ、逆ナン……。
最高のストレス発散で、みんな“兄弟”、“姉妹”でしたね(笑)」