港区女子は「指摘が多いといくら美味しくても気分悪い」
いっぽうの港区女子たちは騒動をどう見ているのか。六本木でクラブに勤める港区女子は“高級すし店の大将”の気難しさに常日頃から不服を感じているという。
「SNSで晒すのはいいことじゃないから庇いはしないけど、少し同情はしますね。高級すし店の大将ってこだわりが強いというか、相手が客でも細かいことを注意してくるんですよ。私もおすしの写真を撮るときに、カメラを構えた時点で『早く撮って食べて』と言われたり、食べ方が悪かったのか『この料理はこの食べ方で食べるんですよ』とかいちいち言われたことがあります。
あまりにも細かい指摘が多いといくら美味しくても気分悪いし、まるで監視されてるような気分にもなります。高級なおすし屋さんって水商売の客も多いので、もうちょっと優しくしてくれてもいいのになって思っちゃいますね」
また高級ラウンジで働く別の港区女子は、この騒動後に訪れた高級すし店で、こんなことがあったという。
「よく同伴でおすし屋さんに行くんですけど、この件があったせいで他のお客さんからジロジロと見られる感じはしましたね。別に写真を撮る気もないのに、スマホを一瞬触るだけですごく気にされました。この騒動が風化するまでいろんなお店で港区女子が問題を起こさないか気にされるんだろうなと思うと、美味しく食べられなそうでうんざりしますね」
港区で育ち、今も住む50代女性は言う。
「こんなことがあったんですね。別に港区だから、とか、高級店だからということじゃなくて、食事にも接客にもマナーと常識があるということです。カウンターでおすしをいただくというのは、それなりのイベントでしょう? 握りたてをすぐにいただく、お醤油をべっとりつけない、といったお作法は親や先輩から教わったもんです。狭いカウンター越しの距離で食べ物、それもナマモノをやりとりするんだから、たとえば香水をつけすぎないとか、唾が飛ぶような大きな声で話さないとか、想像すればやっちゃいけないことはわかるでしょう。嘔吐の話なんて言語道断、そんなのファミレスの隣の席からだって聞きたくないです。
これはカウンターにの向こう側の人にもいえることで、だからおすし屋の大将は坊主頭が多いってこと。去年、六本木に新しくできたおすし屋さんにいったら、大将がロン毛にターバンで、まあ、なんだかな、とは思いましたね。坊主にしないまでも後ろでひとつにキリッと束ねてほしいです。
鮨よし田さんはオープンしたてのころに一度おじゃましました。普通に感じのいいお店でしたけどね。そもそもこのかた、二日酔いでおすしはやめとけばよかったんじゃない? 同伴で断れなかったのなら、胃薬でも栄養ドリンクでも飲んで、そんなことは見せずにがんばらなくちゃ。ここからお仕事なんですから」
1月23日に配信された「NEWSポストセブン」によると、「鮨よし田」の大将は取材に対して、「弁護士に相談している」という。大将と港区女子が和解し、手を“握る”ことはあるのだろうか。
取材・文 集英社オンライン編集部ニュース班
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