義父は「Aの不起訴は知らなかった」

浅沼被告の実家は静岡県東部にある家賃4万円代の2DKのアパートだ。幼いころに両親が離婚し、実母と義父のもとで育てられていた浅沼被告は、「義父が家族に乱暴しているのが気持ち悪いから実家を飛び出してきた」「私だけ(義父に)理不尽なことで怒られてきた」などと周囲に話していたという。

沼津警察署(撮影/集英社オンライン)
沼津警察署(撮影/集英社オンライン)
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しかし同町の近隣住民に話を聞いても、そのような”ウワサ”は聞こえてこなかった。浅沼被告の母親と付き合いがあった近隣住民はこう語る。

「以前まではかんなちゃんのお母さんと道ばたで会うと『こんにちは~』とか『今日暑いですね~』なんて気軽に話してましたけど、事件のあとはまったく見かけなくなりましたね。あそこまでニュースになったし、周りを気にして出歩きづらいんじゃないでしょうか。

それこそかんなちゃんが小学生のころは、よく家族で一緒に車でお出かけする姿も見ていましたし、家族仲はいいんだろうなと思っていたんです。菓子折りを持っていったときは、『わざわざこんなモノまでありがとうございます~』と優しく対応してくれましたし。夫婦どちらも40代くらいの人で、元ヤンみたいな雰囲気も一切なく、大人しそうな人たちですよ」

12月17日、自宅前で浅沼被告の義父に声をかけたのだが、Aが不起訴になったことには「まったく知らなかったです」と驚きつつも、それ以外については「すみません、その件については話せません」と答えるのみだった。

師走の夜、浅沼被告は一人なにを考えているのか――。
 

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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班

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