朝マックでも販売され、より多くの人の手に

グラコロは30年間、実は見た目がほとんど変わっていない。

當山氏によれば、2016年に大きなリニューアルを行い、味の決め手となる2つのソースやバンズを改良し、濃厚でリッチな味わいに進化した「超グラコロ」を販売した(現在の「グラコロ」)というが、基本的には姿、形は発売当初のままだ。それだけオリジナルのコンセプトや味が完成されていたのだろう。

超グラコロ(2016年販売)
超グラコロ(2016年販売)

一方で、グラコロは新作の開発も盛んに行われており、近年では毎年のように新しい味が販売され、大人気だ。なかでも2018年販売の「濃グラコロ チーズフォンデュ」、2022年販売の「ふわとろたまご 濃厚デミグラコロ」など、クリーミーなグラタンコロッケを濃厚で味わい深くした商品の開発に力を入れているそうだ。

濃グラコロ チーズフォンデュ(2018年販売)
濃グラコロ チーズフォンデュ(2018年販売)
ふわとろたまご 濃厚デミグラコロ(2022年)
ふわとろたまご 濃厚デミグラコロ(2022年)

そして、2017年冬からは朝マックでの販売もスタートした。通常、マクドナルドの期間限定商品は10時30分以降に販売されるか、もしくは「~~マフィン」というようにアレンジを加えて販売されるが、當山氏は「寒い冬の朝から温まってもらう」ためにグラコロのみ朝から販売することになったそうだ。