飛騨高山の仏師が「魂を入れた」両面宿儺の彫像も!
——東京と大阪では、展示内容も若干異なるそうですね。
片山 東京会場の方がスペースにゆとりがあるので、シンプルに展示できる呪物の数が増えました。たとえば、はやせさんのコレクションの一つで両面宿儺の仏像も、東京会場が初展示となります。
——両面宿儺というと、呪術廻戦にも登場するあの両面宿儺ですか? 実際に仏像が残っているとは知りませんでした。
はやせ 岐阜県の飛騨高山あたりでは、両面宿儺は信仰の対象ですからね。今もあのあたりには180年の歴史を持つ彫刻家集団があって、彼らが本気で仏像をつくるときには、1週間不眠で槌と鑿を振るい続けるそうです。いわく、七日七晩かけて、ようやく仏像に魂が入るんだとか。霊感のない僕には判断不能なのですが、今回展示する両面宿儺にはしっかりと魂が入っているらしいですよ。
——そんな貴重なものが見られるとは……! まさにこの展示でしか見られない代物ですね。
片山 この展示ならではということでいうと、呪物をモチーフにしたオリジナルのグッズも展開しているので、そちらも合わせてお楽しみいただければと思います。呪物たちとともに、みなさんをお待ちしています!