不同意わいせつ罪にとどまると主張することを考えています
西本被告の妻のA子さんは逮捕後の「集英社オンライン」のインタビューにこう答えている。
「(翌日)B子からLINE通話がかかってきたんです。深刻そうでもない声で『そこに旦那さんいる?』と聞いてきたので『寝てるよー』と言ったら、『実は昨日、ホテルに行った』って言われて『は?』となりました。『ヤッたの?』『いや、ヤってない』と。でもわざわざ電話してきたってことは何かあったんだろうと思い『怪我させられたとか?』って聞いたら『帰りに転んじゃって怪我をしたけど、旦那さんから怪我させられたわけじゃない』って言ったんです。このことはキャバクラ店の常務にも電話して話したみたいです。
その場ではとりあえず一旦電話を切り、寝てる旦那を『コラぁ! 起きろ!』とぶん殴り、飛び起きたところを正座させました。そしてまずB子さんに謝れと言いました。それから夫の前でB子さんに電話し、スピーカーフォンにして話をしました」
改めて、今回の起訴についてどう思うか、A子さんに聞いた。
「起訴の知らせがあった後、泣き崩れました。その後、10分ほど夫と面会しました。これから宮崎で私と子供でどう暮らしていくかなどについて話しました。とにかく今はなぜ、どうして、今後どうしたら、という気持ちでいっぱいです」
加藤弁護士は言う。
「A子さんは隣で見ているのも辛くなるほど言葉を失っていました。本件では、行為に及んでおらず、着衣も脱がしていません。弁護側としては,怪我も被害者のB子さん自身が『クレイジー君から負わされたわけではなく、ホテルの部屋を出た後に自ら転んだものだ』とA子さんに言ってきた中で、不同意性交等致傷罪での起訴は厳しいのではないかと考えています。もし、その罪で判決が下った場合は,法律上懲役6年以上の実刑がつく。それはあまりに重たすぎる。弁護側は,今回の件で犯罪が成立するとしても不同意わいせつ罪にとどまると主張することを考えています」
西本被告自身も今回の件は深く反省しているという。
「クレイジー君も容疑について否定はしていましたが、自分が起こした行動により女性を傷つけるきっかけを作ってしまったことと、宮崎市民に対しては申し訳ない気持ちでいっぱいだと反省をしています」(同前)
地元紙によると宮崎市議会で現職議員が起訴されるのは今回が初だという。裁判で、西本被告は何を語るのだろうか。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班