EVの「1日試乗体験」キャンペーンに申し込み殺到

そのため、メルセデスでは実際にEVに触れ、体験できる機会の創出にも注力している。

乗り慣れているガソリン車であれば、走行中のハンドリングや乗り心地の肌感覚は掴めるが、EVの性能や充電の仕方などは、メーカーによっても特徴が変わるために「試乗体験」が肝になってくると上野さんはいう。

「ふだんは30分の試乗体験を行っているのですが、今年、1日EVをお貸しするキャンペーンを実施したところ、通常に比べて4倍以上のお申し込みがありました。若いお客さまからも多数のお申し込みをいただき、幅広い層の方がEVに興味・関心があることにあらためて気づくきっかけとなりました。
航続距離や充電環境といった電気自動車に抱く不安も、言葉では利便性や特長などを説明できますが、何よりお客さまに体験してもらい、実際にEVに乗ってもらうことで、『EVならではのよさや魅力』を実感してもらうことが大事だと考えています」

昨年12月には横浜に世界初のメルセデスのEV専用ショールームをオープンした
昨年12月には横浜に世界初のメルセデスのEV専用ショールームをオープンした

EV市場の発展を考える上では、充電インフラの整備が喫緊の課題となっている。「EVの普及が先か、充電インフラの整備が先か」という、いわば“ニワトリタマゴ”の議論が生じるわけだが、メルセデスでは国内200店舗以上の販売店に急速充電スタンドを設置。