Apple独自設計の「S9」チップによる革新が満載

今回発表されたApple Watchシリーズは、Series 9のアルミニウム/ピンクのモデル登場以外に、外観に大きな変化はありません。

一方で、内部構造としてはApple独自設計の「S9 SiP」を搭載することで、パフォーマンスの精度とスピードを向上。また機械学習に特化するNeural Engineがパワフルになったことで、音声入力の精度は最大25%アップしています。

Apple初のカーボンニュートラル製品「Apple Watch Series 9」と「Apple Watch Ultra 2」をひと足先に体験! 指先タップだけで操作できる画期的機能の実用性は?_02
最大2倍高速に機械学習のタスクを処理できる新しい4コアNeural Engineを搭載した「S9 SiP」(写真/apple.com)

また高機能なS9チップのおかげで、Siriがオンデバイス処理に対応。毎回クラウドにつなぐ必要がないため、ユーザーのプライバシーに紐づくデータを安全にやりとりできるようになりました。

これにより、アクティビティリングの進捗を聞いたり、前夜の睡眠時間を確認したりなど、Siriが健康やフィットネスに関わる質問にも答えられるようになります。

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第2世代の超広帯域無線(UWB)チップを内蔵。HomePodのメディアコントロールにも対応する(写真/apple.com)

また、第2世代の超広帯域無線(UWB)チップが内蔵されたことで、同じチップを搭載するiPhone 15シリーズをApple Watchで探し出すことができます。

たとえばiPhoneが自宅のどこかにある場合でも、距離と方向に加えて、視覚と触覚と音声のガイダンスを提供しながら、iPhoneがある場所まで導いてくれます。

このように「中味の進化」は多岐に渡りますが、筆者が「もっとも大きな進化」として伝えたいのが、フィンガージェスチャーによる「ダブルタップ」機能です。