会社に届いた衝撃的な怪文書

B美さんと会う気満々だった後藤さんだったが、突然連絡が途絶えるのもこの手の出会い系ではよくあること。特別、気にしないでいたという。しかしその5日後、事態は急変する。大阪本社の後藤さん宛に謎の怪文書が届いたのだ。

後藤さんに送られてきた怪文書(差出人の記載はなし)
後藤さんに送られてきた怪文書(差出人の記載はなし)

「封筒の中の文書は4枚で、1枚目に『C子とのやりとりするのをやめてほしい。やめなければ家族にも同様の内容を送る。写真の消去をお願いしたい』などと書かれた文書で、2枚目にB美とやりとりした時に送ったC子のフェラ中の写真、3枚目に僕の顔がバッチリ映ったプロフ写真、4枚目にB美とのメッセージ画面のスクショがプリントされた文書が入っていました」

実際に届いた4枚の怪文書
実際に届いた4枚の怪文書

会社に実名宛でこうした文書が届き、動揺した後藤さんだったが、送り主の正体は見当もつかなかったという。内容としては、C子さんやその関係者からの抗議とも思われるが、そのC子さんは海外在住の女性で現在も変わりなく交流があることから、その可能性は薄いと考えたという。

「いったい、誰が、なんのために…?」と怯える後藤さんの元に、ぴったり1週間後、今度は東京支社に2通目の怪文書が届いた。

「今度はかなり衝撃的な内容でした。1枚目に『こちらが最終警告です。ご理解頂けないのであれば、今後は弁護士を入れての話し合いと致します』と書かれ、文末に自分の自宅住所が書かれていました。心臓を掴まれるような思いでした。
頭が混乱し、激しい動悸に襲われ、冷や汗が出ました。間違いなく3通目も届くだろう、次は何を要求されるんだろう? 文書が届くのは会社か自宅か、どっちだ…? と、いてもたってもいられませんでした」

後藤さんに届いた2通目の怪文書
後藤さんに届いた2通目の怪文書

その後、知り合いの弁護士に相談したり、郵便局に個人名での郵便物はすべて自宅ではなく大阪出張時に寝泊まりするマンションへの転送手配をするなど、あらゆる対策を練った。

「今年4月に会社としては最年少で部長に昇格したばかりなのに、この一件が明るみになったら降格は間違いないだろうな…とか、妻には思い切って打ち明けようか…とか、3通目は金銭を要求されるだろうなど、あらゆることを考えました」