囲碁が知育にいいワケ

しかし、頭を使う盤上ゲームといえば、同じ深淵な世界の将棋もあるが、囲碁とはどう違うのか?

「将棋は、初手から“敵の王様を取る”という目標に向かって考える。盤面も9×9=81マスでコマの動きも決まっているため、100手前後で勝負がつき、狭くて深い読みが必要となります。
一方、囲碁は、19路×19路=361ヶ所と盤面が広く、終局まで200~250手と長くて変化が多い。
そのフェーズごとに右脳、左脳とはたらかせる部分が異なるので、脳全体が活性化されるのです」

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また、囲碁の強豪校には、開成中高、麻布中高、灘中高、ラ・サール中高など全国屈指の進学校の名がずらり。そんな事実も世のお母さんたちが子どもに囲碁を習わせたい理由になっているとも。

「よく進学塾や予備校に『〇〇大学に〇人入りました』という貼り紙がありますよね。その実績でいったら囲碁教室のほうが上かもしれないと思うほど、みんな優秀です。
有名大学に進学したあとに教室へアルバイトに来てくれる元生徒は、現生徒のお母さん方の憧れになっています」

教育熱心なお母さま方は、ぜひ子どもに囲碁をやらせることを選択肢に入れてみては?

取材・文/内藤由起子
集英社オンライン編集部ニュース班